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Times New Romanの合字(リガチャー)を有効にする方法

標準合字liga機能は多くのコンテキストでデフォルトで有効になっていますが、Times New Romanの欧文合字は自由裁量合字[1]dligテーブルに保存されているため、通常はデフォルトでは有効にならず、「Office」等の単語が地獄のように表示されます。

システムにTimes New Romanがインストールされている場合、以下に比較を示します。

Office, fish, giraffe, flame.dlig機能が無効)

Office, fish, giraffe, flame.dlig機能が有効)

上記は、dlig機能を有効にするためのCSSの例です。つまり、font-feature-settings: "dlig";というスタイルを追加します。

他の一般的なコンテキストでdlig機能を有効にする方法は以下の通りです。

  1. アドビ製品では、フォントの「任意の合字」機能を有効にします。
  2. マイクロソフト製品(主にMicrosoft Office)では、フォントの「歴史的合字および随意合字」機能を有効にします。
  3. $\LaTeX$では、fontspecパッケージのLigatures=RareまたはLigatures=Discretionaryオプションを利用します。
1
2
\usepackage{fontspec}
\setmainfont[Ligatures=Rare]{Times New Roman}

注釈

  1. 英discretionary ligaturesの拙訳。マイクロソフトは「随意合字」と訳し、アドビは「任意の合字」と訳しています。